【本日の制作実例&印鑑コラム】印相体と篆書体の違いとは?|
書体選びで印象が変わる理由
こんにちは。
さいたま市浦和区の印鑑専門店 はん次郎 浦和店 です。
印鑑を作る際に多くのお客様から聞かれる質問があります。
それが、
「印相体と篆書体、どちらがいいんですか?」
どちらも伝統的で格調高い書体ですが、
印影の印象や意味合い、用途によって適した選び方があります。
今回は、実際に御蔵島本柘で女性用実印を制作されたお客様の事例をもとに、
印相体と篆書体の違い、そして書体選びで印象がどう変わるのかを詳しく解説いたします。
◆ 制作事例:御蔵島本柘15.0mm・篆書体の女性用実印
本日ご紹介するのは、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)という縁起の良い日にご来店いただいた女性のお客様。
🔸女性用実印:御蔵島本柘15.0mm/篆書体/フルネーム彫刻
印相体と篆書体で悩まれていたため、
実際に印影サンプルをお見せしながらご説明しました。
最終的に、
「篆書体の落ち着いた印象が好き」とのことで、篆書体でご注文いただきました。

完成した印影をご覧になり、
「思っていたより柔らかく、品があってとても素敵です」
と喜んでいただけました。
◆ 印相体と篆書体 ― 名前は似ていても印象は大きく違う
まずは、この2つの書体の基本的な違いを見てみましょう。
| 書体名 | 特徴 | 印象 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 印相体(いんそうたい) | 線がすべて繋がり、円を描くような構成 | 力強く縁起が良い・迫力のある印影 | 実印・法人印など重要書類向け |
| 篆書体(てんしょたい) | 古代中国の金文をもとにした伝統的な書体 | 上品・格調高い・古典的な美しさ | 実印・銀行印・女性用印鑑にも人気 |
◆ 印相体の特徴 ― 「縁を結ぶ」「運を呼び込む」吉祥の書体
印相体は、印鑑書体の中でも特に縁起を重んじる方に人気があります。
- すべての線が途切れず繋がっている → 「人との縁が続く」
- 外枠を円形に収める構成 → 「家庭円満」「商売繁盛」
- 一筆書きのような流れ → 「運気が滞らない」
つまり、**印影そのものが“開運の象徴”**とされているのです。
はん次郎浦和店でも、法人の代表印や人生の節目に作る実印に多く選ばれています。
🔸印相体が向いている方
- 起業・独立などで“成功運”を高めたい方
- 力強く堂々とした印影を求める方
- 男性用実印や法人印を作る方
◆ 篆書体の特徴 ― 「品格」と「伝統」を兼ね備えた書体
一方で篆書体は、印鑑書体の中で最も歴史が古いスタイル。
その起源は約3000年前の古代中国・秦の時代までさかのぼります。
- 線が均一で美しい → 「調和」や「安定」を象徴
- 起筆・終筆のカーブが柔らかく優雅
- 芸術的でありながら、印鑑としての格式が高い
篆書体は、上品で穏やかな印象を与える書体。
女性の実印や、控えめながらも品格を大切にしたい方におすすめです。
🔸篆書体が向いている方
- 女性で落ち着いた印影を求める方
- 実印を上品で格調高く仕上げたい方
- 伝統を感じる印影を好む方
◆ 書体の違いで“印象”が変わる理由
印鑑の印影は、「その人の印象」をも象徴します。
たとえば、同じ15mmの印材でも、
書体を変えるだけで印象がまったく違って見えます。
| 書体 | 印象 | メッセージ性 |
|---|---|---|
| 印相体 | 力強く華やか | 「エネルギッシュ」「積極的」 |
| 篆書体 | 柔らかく気品ある | 「信頼感」「落ち着き」 |
| 古印体 | 優しく温かい | 「親しみやすい」「穏やか」 |
| 隷書体 | 知的でモダン | 「個性的」「芸術的」 |
つまり、**印鑑の書体は“名刺以上に自分を表すデザイン”**なのです。
◆ 御蔵島本柘 × 篆書体 ― 女性に人気の組み合わせ
御蔵島本柘(みくらじまほんつげ)は、国産印材の中でも最高品質の柘(つげ)。
木目が細かく、手触りが滑らかで、押印の際に柔らかい印影を残します。
篆書体のような繊細な線の表現にも向いており、
「自然の温もり」と「上品さ」が両立した印鑑に仕上がります。
今回の女性のお客様のように、
「印相体の力強さも好きだけど、篆書体の穏やかさが自分に合っている」
という理由で篆書体を選ばれる方はとても多いです。
◆ 書体選びで迷ったら ― 店頭で印影比較がおすすめ
はん次郎浦和店では、印相体・篆書体・古印体など
各書体の印影見本を実際にご覧いただけます。
- 見た目の印象
- 線の太さやカーブの違い
- 名前のバランス
などを確認しながら、お客様に最適な書体をご提案します。
「自分の名前がどう映えるか」を確認できるため、
初めての方でも安心してお選びいただけます。
◆ まとめ|印相体か篆書体か迷ったら、“印象”で選ぶのが正解
印相体と篆書体。どちらも歴史ある書体であり、どちらも正解です。
ただし、印鑑は一度作ると長く使うもの。
自分の性格や用途に合った書体を選ぶことが大切です。
- 力強く縁起を重んじたい → 印相体
- 品格と落ち着きを重視したい → 篆書体
はん次郎浦和店では、書体・印材・サイズのバランスを考え、
お客様ひとりひとりにぴったりの印鑑をお作りいたします。
◆ 店舗情報
はん次郎 浦和店
📍住所:さいたま市浦和区仲町4-14-13-1F
🕙営業時間:平日10:00〜19:00(土日祝定休)
📞TEL:048-838-8599
🌐公式サイト:https://han-jiro.com
🚗近隣コインパーキングあり(5,000円以上のご注文で300円補助)
📍さいたま市役所・浦和区役所から徒歩3分


